iPhoneカスタマイズの道はAltServer/AltStoreでサイドロードすることから始めよう

iPhoneの脱獄(通称JB/Jail Break)を行うことで、Appleのサポートは受けられなくなりますが、脱獄していないとインストールできない便利なアプリがあったりして、自分好みにカスタマイズできる様になるのは大きな魅力のひとつです。「俺のiPhoneはこんなことできるんだぜ~」と他人にマウントしたい人もいるはずです。

しかし、すべて自己責任で行う必要がありますので、自力で色々調べたり解決する能力が無いと少々危険を伴うことも事実です。

実は脱獄をしなくても、脱獄アプリ同様に魅力的なアプリも色々あったりします。例えばですが、「uYouEnhanced」は、YouTube プレミアム登録しなくても、YouTubeのプレミアムプラン以上の機能が使える様になったりします。月額不要の無課金でYouTube広告を無くしたり、バックグラウンド再生ができるようになったりと夢のような様々な恩恵があります。

iPhoneのカスタマイズ方法や、脱獄方法などはiOSのバージョンなどによっても多岐にわたりますが、ひとまず脱獄しなくてもできるカスタマイズを知り、何ができて何ができないかをよ~く把握し、自分で何かおきたときの対処法や、そもそも脱獄すると何が起こるかなどを把握したうえで、脱獄へのステップを踏んでも遅くないと思います。

まずは、脱獄せずにアプリストア以外からアプリをインストール(サイドロード)する方法から理解していきましょう。ということで、インストール方法などは検索すれば色々みつかるので、気が向いたら書くとして、まずは「何なのか?」という記事を書いてみます。

AltServer/AltStoreとは

AltServerとは

AltServerとは、PCにインストールするアプリケーションで、PCとiOS / iPadOSデバイスを接続し、PCからAltServerを使い。iOS / iPadOSデバイスにAltStoreというアプリをインストールするためのものであり、後述する証明書の発行を行う代替えサーバーの役割を果たす。

AltStoreの公式サイト

AltStoreとは

個人開発者Riley Testut氏が作成したiOS / iPadOS 12.5以降用のApple側で許可していないアプリをサイドロードインストールできるアプリストア。理論上はどんなIPAファイルもインストールが可能だが、300MB以上の場合(総インストール容量が1GBを超える場合)、「Bad Allocation」エラーが発生しインストールできないが、4GBまでにできるパッチも存在する。サイドロードできるアプリは最大2つまでとなる。これは、無料のデベロッパーアカウントの場合、アプリを最大3つまで証明書を発行(=サイニング)してインストールできるという仕様からくるもので、3つのうちAltServerが1つを使用するため、実質的に2つまでとなる。

これを回避するため、インストールしたがそこまで使わないアプリを凍結して、そも分アプリを追加できる機能もある。また、AltStoreを使わずサイドロードすることで、最大アプリ数の枠を多く確保するAltStorePatcherなどを使う方法もあるが、サイニングはPCと接続して行う必要があり、サイニングが大きな問題になってくる。しかし、iOS9.3以降であれば使えるため、過去のiOSバージョンでもIPAがインストールできるので、場合によっては使い道があるのかも知れない。

IPAファイルをインストール(サイドロード)するには、ユーザーのApple IDを利用して、サイニングする必要があり、AltStoreはこのサイニングを行ってくれる。しかし、サイニングの有効期限は7日間となっており、7日経つと署名の有効期限が失効し、アプリが起動できなくなってしまう。AltStoreを起動して、再度サイニングを行うことで有効期限を更新することができるが、この際に、AltServerを起動したPCが同じネットワーク内に無ければならず、ネットワークによっては安定した自動署名(サイニング)が行われない場合があったりなかったり。PCを起動しておく必要が生じるわけで、USB接続してサイニングすることもできるが正直面倒くさい。

AltServer/AltStoreの制限を解消する「SideStore」とは

AltServer/AltStoreのサイニング問題を解消するために、AltStoreをフォークして造られた「SideStore」というアプリもある。SideStoreはAltServer無しでアプリのみでサイニングができる。しかし、過去に設定を誤って利用したことでApple IDがロックされてしまうことがあったらしく、現在はアップデートで解消されているものの不安が残る。そのため捨てIDなどを使用して利用するなど対策が必要。

だが、SideStoreは専用のVPNを有効化しなければならないなどの不便さがあったり、環境によってはサイニングがうまくいかないこともあり、やや不安定さが気になるところ。問題なく利用できれば、この上無く便利なことは言うまでもない。

また、最新のNightlyバージョンでは、3つのアプリ制限を解除する機能も試されており、10個までのアプリをサイドロード可能になりそうな気配があり期待されている。

SideStoreの公式サイト

AltServer/AltStoreのその他アレコレ

Riley Testut氏がAltStoreを作成した動機は、自分が作成したDeltaというエミュレータアプリを配布するためでした。 Appleのアプリストアポリシー上、エミュレータ類のアプリは禁止されているため、他の配布方法を探さなければならず、AltStoreの作成にいたった。

現在開発者が直接作成したアプリは「Delta」と「Clip」の2つで、どちらもAltStoreにのみ独占提供されている。

「Delta」は、NES 、 SNES 、 N64 、 Game Boy 、 Game Boy Color 、 Game Boy Advance 、そしてニンテンドーDSゲームまでサポートするエミュレータアプリですが、2024年にAppleがアプリストアのポリシーを変更し、現在はAppleのアプリストアで公式リリースされています。

Delta – Game Emulator

「Clip」は、オンにするだけでバックグラウンドで動作しながら自動的にクリップボードの変化を感知し、変化感知時に通知が表示され、ユーザーがその内容をClipにコピーするかどうかを決定できるようになっている。 ここで通知を上に上げればコピーせずに無視することができ、下に下げるとClipコピーしておくことができる。 しかし、ユーザーがアプリをオフにしていなくても動作を停止しまうことがよくあり、イラっとくることもあるとかないとか。 それでもあれこれ頻繁にコピーする人は一度使ってみると便利で使い続けるアプリでもあるらしい。

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